住職のひとりごと ― 今日の一想 ― 

本堂には、伝持の八祖のお一人である一行阿闍梨(いちぎょうあじゃり)のお姿が祀られています。 一行阿闍梨は、仏教の教えを深く学ばれただけでなく、天文学や暦の研究にも力を尽くされた方として知られています。 「学ぶ」というと、何かの答えを覚えることのように思うかもしれません。
けれど、本当の学びとは、答えを知ることだけではなく、 「なぜだろう」 「本当にそうだろうか」 と問い続けることでもあるのではないでしょうか。
私たちも、年齢を重ね、経験が増えるほど、「分かっているつもり」になることがあります。 そんな時こそ、もう一度素直な心で見つめてみる。 人の話に耳を傾けてみる。
今までとは違う考え方に触れてみる。
そこから、これまで見えなかったものが見えてくることもあります。
一行阿闍梨のお姿を拝していると、学ぶことに終わりはないのだと教えられるような気がします。
【一想一言】 学ぶ心とは、答えをたくさん持つことではなく、 問いを持ち続けることなのかもしれません。 今日も、穏やかな一日となりますように。 ― 住職拝